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今回は、この書籍を紹介させていただきます。
1973年にダイヤモンド社より発行された「英単語が増える本」です。
本書は、首藤訓宏先生とダグラス・スタウト先生の2名の共著です。
首藤先生の書籍を紹介するのは今回がはじめてになりますので、著者の首藤先生について簡単に紹介したいと思います。
首藤訓宏先生は
群馬県生まれ、1948年東京外国語大学卒業後に51年に渡米。アズベリー大学院修士課程修了、ノースウェスタン大学院に留学後、60年に帰国し、群馬大学教授、東京慈恵会医科大学教授、新潟経営大学教授などをされていました。
個人名での著書では主に英語表現についての書籍を書かれており、共著のものでは英単語を覚える為の本を多く出版されています。
今回紹介する「英単語がふえる本」は首藤先生が書かれた書籍の中でもっとも古い物です。また、同名の書籍がPART1、PART2として発行されています。こちらの書籍は実物を確認できておらず、情報もないので正確ではないのですが、PART1はおそらく共著者も同じなので「英単語がふえる本」を復刊したものと思われます。PART2に関しては別の方と共著したものになっています。
では、内容の紹介に入らせていただきます。
こちらは「まえがき」の部分です。
本書は”a product of love and concern”であると書かれています。つまり、愛と関心によって作られた本になります。
本書は米国の国語で効果的な「読ませて覚えさせる」を英語学習者たちのために日本版にして作りたいというconcernで作られました。
1973年というと私は生まれてもいないのでピンとこないのですが、当時の英単語学習の本としては初めての試みのものだったそうなので大変苦労して作られたのだなと感じました。
こちらは「この本の見方」の部分です。
文章の意味を理解しなければ単語は自分の物にはならないという考えで本書は作られています。始めの方は日本語の中に英単語が混ざっていて文章を理解した上で日本語から置き換えられている英単語を覚えていくという形で学んでいきます。なので、後半にいくにつれほとんどが英語の文章になっていくということです。
こちらは「もくじ」の画像です。
画像ではLadder3までしか写っていませんが、本書は全部で5段階に分かれていてLadder5まで用意されており、1Ladder毎に4~5章の文章で構成されています。
ダグラス・スタウト先生が担当されているようです。単語の意味だけでなく、用法もわかってもらうために意味のある文章を作ってくれいてます。
こちらはLadder5のRung1「冨と貧富の周辺」の一部になります。
先ほども記載しましたが、このように日本語の中に英単語が置き換えられており学んでいく本になっています。
文章を読んだ後に問題が用意されて復習をしていくという作りです。
あと、個人的にイラストがいい雰囲気ですね。
今回紹介した「英単語が増える本」はいかがだったでしょうか?
当時は、このような学習本はなく初めての試みで作られた本とのことですので、英語学習者にとってはインパクトのある参考書だったのではないでしょうか。
古い書籍ですので今の時代では学習するには不都合な部分があるかもしれませんが、「読ませて覚えさせる」を初めて取り組んだ本著を歴史のスタートとして、振り返ってみるのも良いと感じました。
興味のある方は是非、お手に取ってみて下さい。
最後までご覧くださって、ありがとうございました。
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