旺文社 特ゼミ 坂間の物理 1990 坂間勇

いつもお越しくださっている皆様、いつもありがとうございます。

初めてお越しくださった皆様、はじめまして。

本日も、当社で発掘できた絶版参考書の中から選りすぐりの良著をご紹介させていただきたいと思います。最後までどうぞおつきあいくださいませ。

特ゼミ 坂間の物理

特ゼミ 坂間の物理

さて本日は「特ゼミ 坂間の物理 坂間勇(著)」をご紹介させていただきます。

過去にも坂間先生の著書は紹介させていただいております。以下のリンクも我々のリサーチの結果の結晶です。ご参照いただけましたら幸いです。

良著は、まえがきやイントロダクション、表紙などに興味をひくキャッチーなワードが散りばめられていることが多いのですが、今回のまえがきも魅力的でした。

「目で追うでなく、手で追ってください。1題について計算用紙をたっぷり用意し、自分の手を動かしてください。」

この一文です。そして実際のページの画像は、

物理の学習に演習書が必要なのは、何故か? 法則が分かるというのは、法則の使い方がわかるということであり、使い方がわかるためには練習しかない。ということを伝えたいための一文だったようです。見よう見まねでも使ってるうちに本当の意味がわかってくる。そのために手引書が必要だと。

なるほど、と強く納得できました。

肝心の内容はといいますと、少しですが画像で紹介いたします。

使い方が「本書の利用法」でまとめられていました。一部、抜粋させて紹介させていただきます。

問題文を読む。ある装置をある初期条件で操作をする。すると、それがどうなるか?装置が見えてこなければダメだと言われています。

大体の見当をつけ、粒子が速くなっていくのか?遅くなっていくのか?などなど状況をしっかり掴んでいるならば、大体の見当がつくので、起こり得る未来を予測するのが物理だと。

答えを出そうと試みる。とにかくやってみて「問題のねらい」「考え方」をヒントにしてみる。

解答を読む。やり方が違っても答えが合ってればいい。でも、せっかくこの本を買ったのだから、ここでのやり方も勉強しておいた方が得だ。と

最後の解答を読むあたりは、ユーモアのセンスが感じられて、授業も難しいなりに面白いという意見が多いのもうなずけますね。


もう少し、先生の人物像も追いかけてみようと思うのですが、当ブログ過去ログでも紹介時に触れたとおり、坂間先生は変わった方だったというのは、いろいろなところで目にしましたが、気になったエピソードを参照・引用させていただいた生徒さんのブログのリンクと共に紹介させていただきます。

「まず、問題文は読むが設問は読まない。設定だけ把握すると、黒板にぶつぶつ言いながら色々書いていく。一通り書き終わると次の問題に移ってしまう。よく見ると黒板の中には答えがどっかしらに入っている。」

講師としては、大変に面倒見も良いかただったようですが、上記の情報からしても変わっているというのも当たっているかもしれません。

晩年まで教鞭をとっておられたというところからも裏付けられるかもしれません。

予備校講師のやりがいを下記のように感じる意見も目にしました。ご本人の弁ではありませんが、すごく合っていると感じました。

きっと真面目に学びたい学生に対して本気で教えることが好きな人が予備校の講師を仕事に選ぶのだ、と。


本著の最後に作者メッセージとして記載されている言葉を結びにしたいと思います。

上記全文ですが、一部下記抜粋させていただきます。

この演習書はまずは現代に役立つ物理学を学ぶために、まずはこれくらいやっておいたほうがいい、ぐらいの範囲とレベルです。これ以上のレベルに進むには各分野の専門書へ取り組むことになります。そのための準備として本書があります。

現代科学時代を担うのであれば、その基礎である物理学を効率よく(日本の学制に関係なく)学ぶ必要があります。

本書が絶版となった後、たくさんの読者の方々から再出版を望む声が数多く寄せられ、そのような人に本書を使っていただけたら、著者としてはとても喜ばしいことです。

大変、素敵なメッセージです。この著者の願いがより多く叶わんことを願い筆を置きたいと思います。

最後までお付き合い、ありがとうございました。

次回の更新もスタッフ全員で良著を発掘し、皆様へ紹介させていただきたいと思います。どうぞ、お楽しみに!

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