今回ご紹介する参考書は、『毛利良雄の大学入試シリーズ 英文法の急所』です。
まず、著者である毛利良雄先生について触れ、次に参考書の内容についてご紹介していきます。
毛利良雄先生は、英語教師として教壇に立ってから約半世紀、そして灘高校に勤めてからも四半世紀程、多くの学生たちに英語を教えてきました。その間に用いたり、研究したりした教材があり、その一部を選択・整理し、「書き換え問題の急所」という題で、研究社の月刊雑誌『高校英語研究』に1ヵ年にわたり連載したところ、読者から好評を得しました。そして後に、独自の出版本をいくつも出し、またもや好評を博し、多くの高校で副読本とし採用されました。そして多くの出版本を総合発展させて、新しい配慮を加え、さらに『高校英語研究』に1ヵ年にわたり連載した内容を基礎にして、ここに『入試英文法ハンドブック』が出版されました。
本書は、「262の問題カード」と「262の急所」をまとめた内容となっています。
この参考書を用いて基礎英文法の欠陥をみずから発見し、知識の補強を行うことで単に英文法だけでなく、英語の訳読力も、英作文力もつくこと間違いなしです。
次に、内容について紹介していきます。
目次です。目次を見る限りでも、ほんの一部ではありますが内容豊富なことがわかります。
本書には3つの特色があります。
1.受験生としてぜひ知らねばならぬことを最小限度に圧縮
2.規則から問題へでなく、問題から規則へ
3.読みやすく、見やすく、覚えやすいように
です。
では2問ほどピックアップして、本の中身をご紹介します。
1つ目の問題は、「法(Mood)」という動詞の動作または状態の言いあらわし方を次の3種類にわけて、和訳する問題です。
3種の「法(Mood)」とは、
直説法…事実→事実、仮定法…事実ではないこと→仮定、命令法…命令・依頼を言いあらわす方法をいいます。
似通った4つの問題文がありますが、どの訳もまったく違う意味合いになります。
2つ目の問題は、「まぎらわしい「時」の前置詞」の問題です。
空欄に最も適切な前置詞を埋める問題です。例えば「at」は時の一点を指し、「on」は日・特定の日時、「in」は比較的長い期間を表すときに使います。ですので、前置詞の後ろにくる英単語の情報を読み取って最適な前置詞を埋めます。
本書は、<暗記カード>の問題文を解く→正解との照らし合わせ→間違えがあった場合、【急所】を踏まえて問題を再度解く、という流れで沢山の問題に慣れていくことができます。
1問1問の解く時間はそうかからないので、スキマ時間に勉強できます。
大学受験で英語で行き詰まってる受験生の方にはぜひ一度、手にとってほしい参考書のひとつです。
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