今回紹介するのは「美誠社 新英語の構文150 1988 高梨健吉」になります。
著者は東京文理科大学英文科を卒業され日本英学史協会や慶応大学で講師をされていました高梨健吉先生です。
日本英学史学会で学術の研究を行われており、その活動の中で日本で初めて「日本事物誌」を訳されたことでも有名です。
はしがき部分です。
暗唱する上で大事なことは「内容を十分理解した上で暗唱する」ことだと書かれています。
分からない単語が出てきたら1つずつ丁寧に調べ、繰り返し行い基礎をしっかり身につけることで確実に実力アップできるとあります。
「読者のことを考え、どのように伝えたら良いか」を考えて作ったという本著は、「盲点をつく」コーナーに表れています。
本著は1969年に出版され、4度改訂版が出版されているほど人気の1冊です。
(画像は1991年の四訂版です。)
学生時代に勉強した本を買い直される方もいらっしゃるとか。
改訂版が出版される度にその年度にピッタリあった内容に更新されていきました。
改訂版含め50冊以上もの参考書を手がけられおり、学校指定の参考書にされるほどです。
高梨先生の手がけた参考書は受験のみでなく、その後のことも考えて作られているため実用性のも本書の特徴です。
1980年代から1990年まで受験戦争と言われていますが、そんな中で改訂を重ね現在でも好かれている参考書は珍しいのではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。