いよいよ、秋が深まってきましたね。
だんだん寒くなって気温の変化が激しくなってきました。
当社スタッフの間でも、体調を崩すメンバーが多くなってきています。
皆さまも、体調管理をしっかりして風邪など召しませんように
ご自愛くださいませ。
さて、今回取り扱う参考書は、
「大学入試英文読解のナビゲーター」 研究社出版 奥井潔著
です。
2010年前後では1000円程度で購入できたようですが、今ではプレミアム価格となっています。この時点でも、アマゾンでは、1万円を越える高価格で販売されている絶版書です。
著者は、以前にも「駿台 CHOICE EXERCISES」で紹介させていただきましたが奥井潔先生です。
「1954年から半世紀近くにわたって駿台予備校で教鞭をとり続け、文学的な文章の読解を得意としており、その講義はしばしば受験用の英文解釈の域を超えて、人生論・道徳論などに及び、多感な年齢の受験生への啓蒙的役割を果たした」と紹介されています。
著書は、三冊ありまして最後(1997年)に発行されているのが今著です。
他には、「駿台文庫 奥井の英文読解 3つの物語-分析と鑑賞 1995 奥井潔」も著名です。
2000年に他界されていらっしゃるので、「英文読解のナビゲーター」が文字どおり最後の著書という訳です。
本書で選ばれている英文はどれも難解で直訳では意味が分からないものばかりです。
その難解な英文を人生論・文化論・芸術論など様々な知識・教養を交えながら解きほぐしてゆく、まさに奥井師らしい参考書です。そのコンセプトは「CHOICE」に通じるものがあります。
そして、書評には、今著を読むとその語りが蘇ってくるとあります。
確かに、目次というよりも生徒たちに人生訓を語りかけてくるような内容に見受けられます。
英語を通じて人生を語った先生の名講義が紙上に再現されているといえばよいでしょうか。
24編の短い英文とその解説によって構成されており、、受験生のみならずあらゆる人に、とりわけ、これから社会へ出ようとする若い人にはぜひ読んでもらいたいとあります。
人生論に感銘うけ、受験が終わったかっての教え子たちも再度、手にとってみたくなる参考書。
人生の傍らに置き、長く共に歩む一冊といえるでしょう。
この記事へのコメントはありません。