祥伝社 奇跡の共通一次数学 どこが出るか、どう解くか 1982 入江伸

今回紹介するのは

祥伝社より1982年に発行された『奇跡の共通一次数学 どこが出るか、どう解くか』です。

著者は入江伸先生です。

入江伸先生は関西大学哲学科卒業後、教職に就きましたが、
1948年、大阪の府立高校での国語教師を最後に教職を去りました。
その後始めた通信教育の添削の指導が評判となり、自宅に生徒が机や椅子を持ち寄り集まったことから
1960年には伸学社(通称入江塾)を設立。

塾設立のきっかけは、内申点が重視される府立学校の制度に対する入江先生
自身の反発だったそうです。

「人間7分学力3分」を指導理念とし、生活面から徹底した指導を行ったため
スパルタ教育として賛否両論をあったようです。

スパルタではありましたが、それと同時に自分たちのことを
考えてくれているという思いがストレートに伝わっていたからこそ
生徒さんたちは入江伸先生のもとへ学びに行ったのだと思います。

出身者にはその後、医師や官僚などになった人も多く
タレントのラサール石井さんも卒業生の一人だそうです。

過去に紹介したノン・ブック奇跡の受験シリーズの1つでもあり、こちらも携帯に便利な文庫サイズです。

以前ご紹介した記事は下記になりますので興味がある方は是非↓

入江伸先生といえば当ブログでも何度か紹介している有名な先生になりますが今回ご紹介する『奇跡の共通一次数学 どこが出るか、どう解くか』はネット上にもあまり情報がなく、ご存じない方も多いのではないでしょうか?

数学ギライがなおる画期的な本という謳い文句の本書ですが、どのような内容か紹介していきたいと思います。


では、さっそく本書の内容についてちょっと触れてみましょう。

本書は「数学は絶対に嫌い。どんなに努力してもできるようになれない」
と嘆いていた高校三年生の女の子を中心において
最終的にはできるようになり数学ギライを克服するという彼女自身のレベルアップが伺えるに内容になっています。

『数学好きの中学生が、なぜ高校で嫌いになったのか』という疑問点では、

勉強についていけなくなったから、どこから勉強したらいいのかわからないから、

など複数あげられていますが、皆さんにも共感できる部分があるのではないでしょうか。

本書では タイトルにもあるように

『どこが出るか、どう解くか』というところに重点をおいているため

一つ一つ詳しく解説してくれています。

中にはちょっとしたテスト問題も組み込まれています。

問題のほかにも、数学以外でも使えそうな思考も盛りだくさん。


今回ご紹介した『奇跡の共通一次数学 どこが出るか、どう解くか』はいかがだったでしょうか?

数学ギライを治すにはまずは気持ちからということですね笑

数学ギライがなおる画期的な本という謳い文句通り、数学ギライを克服するためのノウハウが詰まった一冊でした。

本書は数学の基礎的な部分、複雑な部分を詳しく解説している他、数学以外でも活用できる知識も学べるので一石二鳥な一冊です。

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  1. 新塔社 現代文読解の根底 1989 高田瑞穂

  2. ピタゴラスの定理100の証明法 幾何の散歩道 森下四郎 プレアデス出版

  3. 徳間書店 即戦力をつくる記憶術 1987 渡辺剛彰

  4. 日本放送協会 NHKラジオ高校講座 数学基礎 2005 秋山仁

  5. 風濤社 反数学教育論 なぜ数学を学ぶのか 1977 土師政雄

  6. 『中央図書出版社 着眼と考え方 現代文解釈の方法 新訂版 遠藤嘉基/渡辺実 1979年発行』

  7. 朝日出版 どんな人でも必ず英語が読めるようになる これだけ英文法 1993 伊藤悟

  8. 日本評論社 数学セミナーリーディングス 増刊 線形代数ベクトルと行列 1974 矢野健太郎

  9. 島出版 英構文バイブル(英作文・和訳に) 暗証用 基本580構文 総分解図入り 1987 梅山紀一

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