今回は「代ゼミ 私立理系数学小問集2’84山本矩一郎 東海林藤一(共著)」の紹介をさせていただきます。
著者は山本矩一郎先生と東海林藤一先生のお二方です。
山本矩一郎先生に関しましては、当ブログでも何度か紹介させていただいていますので、気になる方がいらっしゃいましたらこちらからご覧ください。
それでは本題の「私立理系数学小問集2」についてお話をしてまいりましょう。
内容は、山本矩一郎先生の著書の特徴でもある図を使ったわかりやすい作りになっております。
そしていろいろな解法を徹底的に探求し基礎力アップや応用力の強化に直結する代数幾何基礎解析を中心に精選された小問による自習可能な問題集になります。
また、こちらはシリーズ化もされており、
本書は第二弾です。
因みに第一弾は山本矩一郎先生と牛尾徹朗先生の共著となっていますね。
では少し本書の中を覗いてみましょう。
数学は道具が揃えば急に力が伸びるそうです。
しかし、ただ道具を持っているだけではダメなようです。自然に出てくるようにならなければ使えるとは言えず、そのためには道具を取り出す練習が必要だと書かれていますね。それには問題の概略をつかむことが大事で何が問題であるか何を示すべきなのかわからないといけないとも書かれています。そして、それがわかるようになれば問題の半分はとけたようなものなのだそうです。
では道具が自然に出てくるためにどうしたらいいのでしょう?
それに必要なことは問題に対して具体的であり視覚的であること
その言葉をモットーに問題はすべて原文のまま記載し、できるだけたくさんの解法を書き一見難しいようでいて自由な視点に立つと易しく解けるものが選ばれています。
基礎はその人にふさわしくつくるもの
この言葉にそって集められた小問はどのような人にとっても、基礎固めの小石となりうるものなのです。
最後になりますが第一弾に比べ第二弾ともなれば出題される問題もなかなかに骨の折れるものも入ってきます。
しかし、まえがきにも書いてあるように問題に対して直接的で自然に書かれているため難易度があがったにも関わらずそれを超えてわかりやすくなっているのです。
これを自分のものにできれば、自らで自然な解答を導けるようになっているのではないでしょうか。勉強だけでなくスポーツなど、様々な分野で共通するものだとは思うのですがやはりどんなことにおいても基礎が大事だということです。
基礎をおろそかにしてしまうと、その先に進んだ時に必ずどこかで歪が生じてそれが元で失敗してしまうことが往々にして見られます。
まずはしっかり基礎固め!
基礎がきちんとでき応用もできるようになれた時本当の意味で自分の力となる。
本書は基礎の大切さを教えてくれるそんな1冊ではないでしょうか!
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