当ブログにお越しいただきありがとうございます。 今回はこの書籍を紹介させていただきます。
1982年にベストセラーズより発行された「試験時間に勝つ!パーフェクト英文解釈」です。
本書は英文を読むことよりも、問題をとく「テクニック」を重視した参考書になります。発行された当時はこういった参考書はあまり無く、かなり画期的な参考書だったそうで、参考書マニアの間でも話題になっていた良書になります。
著者は林 修正先生です。
林先生は慶応大学を卒業後、コカ・コーラに勤め日頃から仕事で英文レターや国際契約に携わってきました。その傍ら受験英語の研究をし、それをまとめた「パーフェクト英単語」を発刊されました。この著によりいままでの参考書の概念を塗りかえ、多くの教授や受験生より評価を受けました。
「パーフェクト英単語」を発刊後、次に手がけたのが長文英語の読解法に、正面から取り組んだこのパーフェクトシリーズ第2弾「試験時間に勝つ!パーフェクト英文解釈」になります。
著者自身の本書の説明を見てみると、短文を読めれば、長文問題も容易であるとされていた時代に長文の攻略テクニックを掘り下げたこの参考書は、画期的なものであったことがわかります。
では、内容の紹介に入らせていただきます。
こちらはまえがきの部分になります。 林先生はこの時代に出ている参考書のほとんどは時代遅れだ!と書かれており、短文問題を中心に行い、多様化している受験問題についていけていないと指摘されています。
そこで、日頃から外資系企業で勤務する中で培われた長文英語へのコツ、テクニックが盛り込まれた本書がでたときは当時の受験生には目からウロコだったのだなと思います。
こちらは目次の部分になります。本書はまず、長文の速読速解のコツを説明し、その後、それを踏まえてテクニックを覚えていく構成になっています。
こちらは本書の一部になります。 入試の問題でどのようなパターンが一番使われるか?や長文のどの部分が重要なのか?などコツが詳しく書かれています。その後は、実際に問題を見ながら、こういった問題にはどのようなテクニックを用いて解いていくべきかを書かれています。
日常的に、英語長文に触れることで体に染み付いた読解テクニックですので、評価されるのがわかります。
今回、紹介させていただきました「試験時間に勝つ!パーフェクト英文解釈」はいかがだったでしょうか?
この本は、知識を詰め込むためのものではなく、技術を学ぶための本です。なので、ある程度の英語の基礎知識をつけた人がさらに実力を向上させるためにおすすめの参考書になります。
テクニック重視の参考書は、基礎があれば効果があるが、基礎が無い状態で使うと逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。
特に本書は長文読解のテクニックに重きを置いているので、使われている英文は決してやさしいとは言えません。しかし、決していいかげんなことは書いてないので、基礎に自信のある方はこういうテクニックがあるのかと知れる良書といえると思います。
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