研数書院 問題解法の新技術 受験英文解釈 祐本寿男編著 1984年発行

本日も、当社で発掘できた絶版書籍の中から選りすぐりの良著を紹介させていただきます。

今回、紹介させていただく1冊は、1984年発行の非常に古い貴重な書籍となり、本書の中心は「技術」を取り上げ、大学受験にも学校の定期試験にも力を発揮する問題解法の基本原理で構成されている注目の1冊です。
本書は単なる問題集ではなく、「この問題を解くにはこうして解く」という説明を記載したクニックが公開されております。

『研数書院 問題解法の新技術 受験英文解釈 祐本寿男編著』

こちらの参考書は
あくまでも大学受験合格を目標としています。基礎の基礎から説きおこし、入試突破に至る能率的な最短コースで学習を進めることが出来ます。
見かけは僅か150ページと解答の小冊子ですが、内容的には分厚い参考書にも負けないくらい詰め込まれてます。

本誌の特色を、内容を確認する前に頭に入れておきましょう。

・学習計画が立てやすい、見開き2ページ完結主義
・「技術の基本」→「技術適用」→「応用完成」の3段階構成
・例題よりもまずは、要点を完結整理

先に、祐本寿男先生について紹介させていただきます。
この参考書は「祐本寿男(すけもとひさお)」先生が編著された書籍となります。

祐本寿男先生は東京文理大学を卒業され、昭和20年代には中学校教諭、昭和30年代には高校教諭をされ、
昭和51年以降は、中央大学教授、慶応大学、明治大学などを歴任され、代々木ゼミナールの名物講師でもありました。
著者として執筆された英語参考書では、『英文解釈ゼミ』(1982)や『頻出英語長文解法40講』(1992)などが有名となります。


それでは、本書を目次から見ていきたいと思います。

目次

目次

目次

目次

目次を見させていただきますと、全28項目からの構成となっております。
ここで注目していただきたいのが、ページ数ですが、各項目で1項目が全て6ページでの構成となります。

1項目が6ページとなりますが、その内容も統一されております。
2ページごとに易→中→難というように、段階を追っています。
・技術の基本の説明
・技術適応問題
・応用完成問題
基礎力に自信のない人は、まず解説だけを通読し、典型的な技術適応問題が用意されているので、そこを中心に進める。
基礎力があり自身のある人は、実践力要請問題が用意されているので、こちらを中心に折にふれ、基礎も通読が良い。

本書には技術的な進め方がありますので、自分に実力にあった進め方を選択して学習を進めることとなります。

さらに内容を見させていただきます。

OUTLINE

OUTLINE

項目の最初で「OUTLINE」という名称で基礎的な要点を完結に整理されております。
どの項目も、まずは要点を書きだしております。
画像の項目1では、基本の5種類の文型について記載されております。

技術-例

技術-例

「OUTLINE」から続く技術面の説明という位置付けですが、いうまでもなく本書の中心部で「能率的な整理こそ真の解法の技術通じる」という解釈の下で問題解法の技術を説明されています。
さらに、英文解釈(和訳)の例題が記載されています。
技術内容に適応して平易な例題で、技術と合わせて暗唱することにより理解が深まります。
ページ設定が左右見開き式になっているのは、そのためらしいです。

技術適応問題

技術適応問題

その後、技術適応問題、実践力要請問題と続きます。
技術適応問題は各項目で6問、計150問が用意されております。こう言った問題は通常は過去の入試問題から抜粋されることが多いのですが、
著者の創作が問題が使用されているところもあり、祐本寿男先生の力の入れようが垣間見れます。
英語の英文解釈はこの方式でないと理解が深まらないと著者は書かれております。ページ数が多くない参考書ですが、この書の分量でも小説と違ってザッと読み流すだけでも並大抵の苦労ではないです。ましてや反復練習も含まれます。

本書を見ていると、英文の長文解釈は安易ではないことが伝わってきますし、ではどうすればよいのかという観点が説明されているため、現在の受験生も一読していただきたいです。

本書の冒頭で本書を利用された熱心な方のコメントが記載されておりましたので、少し紹介させていただきます。

「そして今、手あかや赤や青のインクでよごれたこの技術は、受験時代の記念として僕の本棚の中にあります。(大学の教科書とまじって)。
他の参考書や問題集は、ほとんど後輩にあげたり、売って処分しましたが、とてもこの本だけは、その気がおこりませんでした」

祐本寿男先生にとっては、うれしい限りだと思います。
元々この技術シリーズは、その題名が示すように「この問題を解くにはこうして解け」という解法のテクニックを公開して、従来とは違った解法が記載されていました。旧書の「問題解法の技術 英文解釈」が発行されたのが1960年という本書発行される14年も前の書籍です。そこから祐本寿男先生により編著され、当時の受験勉強には最良の書籍となっておりました。
現在の受験勉強でも使用できないことはない参考書ですが、
ただ、注意点としては、この時代の長文解釈ですので、現在の長文から見れば、それほどの長文ではありません。

今回は祐本寿男先生の『問題解法の新技術 受験英文解釈』を紹介させていただきました。
紹介させて頂いたのはわずか1項目のみと実戦例題のみですが、他の項目にも先生のこだわりの技術が掲載されておりますので、是非お手に取っていただきたい書籍です。

これからも当社で発掘できた選りすぐりの良著を紹介していきたいと思います。

次回更新もどうぞお楽しみに!

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