代々木ゼミ方式 山本の代数・幾何基礎解析中級問題集 山本矩一郎

本日ご紹介する絶版参考書はこちら、

 

 

山本矩一郎先生 「代々木ゼミ方式 山本の代数・幾何基礎解析中問題集」になります。
絶版参考書と言えば!おなじみの山本矩一郎先生の著作です。

山本先生の参考書は弊社でもすでに何度かご紹介させていただいたことがあり、
先生の著作をお探しの方はこちらも是非ご参考になってください。

 

代々木ゼミ方式 山本矩一郎の幾何図解小事典 ’89 数学超特急

 

代々木ゼミ方式 改訂版 山本の実戦的確率論 数学超特急シリーズ1

 

山本矩一郎先生は、昭和時代の受験数学業界における伝説の有名人でもあります。
本書をご紹介するにあたって、まずは山本矩一郎先生について触れていきましょう。

 

 

昭和52年12月までおよそ20年間、月刊誌[大学への数学]の敏腕編集長として、執筆・編集の両面でご活躍されていました。
大学への数学と言えば、今もなお刊行されております創刊以来60余年の歴史を誇る月刊詩です。

 

東大・京大などの最難関大理系志望者以外や受験数学を好む大学生、中学や高校の数学教員などにも愛読されています。
主な執筆者は大手予備校等の名だたる講師や大学教授を揃え、常に新鮮な受験数学が解説されています。

数学を常に高い視点から捉え、個々の問題の縦横の関連性を自然な発想で解き明かし、 読者をより高いレベルへ導くことをメインテーマとしています。
そんな大学への数学の基礎を築きあげられたのが山本矩一郎先生です。
先生のモットーは、

具体的、直感的かつ日常的な解説

そんなモットーにふさわしいような、「くじ引きは神様の順列」等のおよそ数学らしくないスローガンは魅力的ですね。
また昭和53年以降は直接生徒達に教えたいとの熱意から、代々木ゼミナールの専任講師として活躍していらっしゃいました。

なんでもその当時先生の講座には、大学への数学の魅力に取りつかれた生徒たちでいっぱいになっていたとか。

 


 

まずは、はしがきを少し覗いてみましょう。

入試の数学と言えば、毎年の変化はわずかですが、5年6年と経つうちにずいぶんと大きく変わるそうです。
かつて重要なテーマだった事が、今は基本事項になっていたり、時間を経て消えてしまった用語もあります。
しかしそれらの事柄は、決して流行り廃りではありません。当然の理由があってのことです。

勉学を正しい意味で効率の良いものにするために、よい問題でよい解決を学べるようにするために、新しい問題集が必要です。
それがこのシリーズの動機だそうで、なんとも山本矩一郎先生らしいですね。

国立大と私立、あるいは文系と理系で出題の分野や傾向に無視できない相違が生じてきます。
ならば新しい問題集とは、これらの事柄や志望コース別や、難易度別など、できるだけ多様でなければいけません。

フランスの哲学者であり、『我思う、ゆえに我あり』との名言を残したルネ・デカルトは、名著『方法序説』の中でこんなことを言っています。

 

――困難なことはすべて、扱うことができ、解決が必要な部分へと分割せよ。

 

いきなり大きな山を越えるのではなく、小さくても登り甲斐のある山を自らが設定し、できるのであれば3週間4週間と言った短期間に、
しかもきちっと勉強ができ、さらに出来るのなら確かに超えたと実感がもてるようなそんな問題集を、との理念で出来上がったのがこの書籍だそうです。

この問題集に集められた100問中にはおよそ60校の国公立大学の問題が入っています。
つまりは、
実際の入試問題の大半は標準的なのです。

きっちり整理された確実な基礎!

これがこのシリーズの願いだそうです。

雑多な知識・手法を追い求めるのではなく、確実に基礎土台造りをしっかりとする事が能力向上の近道なにかもしれませんね(^^)

 

 

 

 

 

また今回ご紹介させていただいておりますのが中級になり、
その他「初級」や「上級」もございます。

初級は「5日で完了した!」なんて方もいらっしゃったとか。
中級が克服できたのなら、続いて発行されています上級へと。
弱い部分を初級でじっくり鍛えてみるのも良いかもしれません♪

 

本書を纏めてみますと…

 

●程度は必要最低限のものに絞った!

●全問題に参考書よりも懇切な解答つき!

●活字もおおきく、見やすさバツグン!

●きっちり整理された確実な基礎を雑多な知識・手法を使わず堅実に!

●巻末の公式集だけでも役に立つ!

 

 

いかがでしたでしょうか。

いつもご覧いただきありがとうございます。

山本矩一郎先生の書籍はどれも絶版となっておりますが、
この機会にお手に取って頂けましたら幸いです。

 

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  7. 教育社 難問題の系統とその解き方 物理 1976 服部嗣雄

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