竹村保昭のQUESTION BOX 代々木ライブラリー 昭和56年初版

当ブログにお越しいただきありがとうございます。
今回ご紹介する書籍は『竹村保昭のQUESTION BOX』です。

早速表紙を見てみますと、
「受験英語の総仕上げはこの一冊で十分!!」
「本書をマスターすれば英語に関する限りどんな難関校も突破できる!!」といった
興味をそそられる言葉が並んでいます。

そんな当書籍の著者・竹村保昭先生の経歴、著書を簡単にご紹介していきます。

【経歴】

竹村 保昭(たけむら やすあき)

北海道生まれ。小樽高等商業学校卒業。
学生時代から英語を得意とし
英文毎日新聞主催のマッカーサー元師杯全国大会に出場したり、英語劇で活躍。
早くから実兄である高宮行男理事長を助けて今日の代々木ゼミナールを築いてきたが、
その間多年にわたり英語科主任として受験英語の第一線で教鞭をとる。
そして、代々木ゼミナール副理事長、大船校校長、名古屋校校長、
代々木ライブラリー社長、JEC日本入試センター社長に就任していた。
コンピューターを駆使した正確なデータ分析と適確な指導で
全国の受験生たちに敬愛されている進学教育評論家でもあった。
趣味は多方面にわたるが、とりわけカメラの腕は玄人はだしで各種のコンテストに入賞した。

【著書】

ごま書房新社『代ゼミ式受験術 (ゴマブックス)』

 

竹村先生は「代々木ゼミナール」の創業者・高宮行男さんの実の弟だったのですね。

そして「代々木ゼミナール副理事長、大船校校長、名古屋校校長、
代々木ライブラリー社長、JEC日本入試センター社長」など多数の代表や副代表を務めていた方なのですね。

また、竹村先生のエピソードを調べてみると、先代の高宮行男さんの時代に
経営と現場をつないでいたのは、副理事長を務めていた竹村先生だったそうです。
竹村さんは人間味のある人で、先代の突拍子もない指令に現場が苦労していると
わざわざ電話をかけてねぎらってくれることがあり、そんな家族的経営が行われていたので、
講師陣や職員の結束も固く、先輩講師が若手にノウハウを教えてあげるなどしていたそうです。

そんな竹村先生の書いた『竹村保昭のQUESTION BOX』を早速見ていきましょう。

☆まず裏表紙を見てみましょう。

内容構成は以下の3コースに分かれています。

Ⅰ 文法力 トレーニングコース

Ⅱ 実戦力 マスターコース

Ⅲ 総合力 グレードアップコース

また、それぞれが細かくパート分けされており、分かりやすいですね。

 

☆次にページをめくって「はじめに」を見てみましょう。

そこには
「本書は過去十数年にわたって『代々木ゼミ新聞』に連載してきた『竹村保昭のQUESTION BOX』を集大成したものです」
「これは、代ゼミ生を中心に全国の受験生から寄せられた英語に関する質問に私(竹村)が答えたものです。
質問の内容・事項は文法を中心としつつも、語法、熟語、慣用、構文、読解など
受験英語のあらゆる問題領域にわたるとともに、時には一つの質問にそれらがいくつも錯綜しており、きわめて複雑多岐です」
と書かれています。

また、
「私はそれぞれの質問に答えるにあたり、質問が求める直接的解答だけを提示するのではなく、
関連事項を可能な限り説明しました。受験生の陥りやすい盲点や関連する重要事項の指摘、例文、応用例の展開など、
懇切丁寧な解説としたつもりです」
「私はしばしばこの作業の過程で代々木ゼミナールの外人講師や友人の英米人、
講師の大学教授や専門の英語学者などの参考意見も求めました」
とあり、この著書の解説の丁寧さや、自分の考えのみではなく専門者からの意見を参考にした上での解説だということで
より信用できる解説であるということがうかがえますね。

 

☆それでは内容を見ていきましょう。

Ⅰ 文法力 トレーニングコース

Part1:基本文法の完全理解が先決

最初に初歩的な文法事項に関するものをとりあげています。
基本文法は、語学という建築物の礎石であり、土台であり、柱だそうです。
ここでとりあげる基本文法を受験生はすべてわかっている必要があり、
わかっていないなら基本文法をはじめから勇気をもってやり直すことだと竹村先生は言います。

Part2:ちょっととまどう文法事項

ここには名詞の単復、完了時制、仮定法など、皆さんが一通り文法書を読んでもどうにも理解しにくい個所、
やや複雑なためつまずきがちな事項について幾分詳細な解説を試みたものがここには集まっています。

Part3:やや特殊な文法事項

文法関連問題で時々受験生の皆さんの意表をつくような意外な小問が出題されることがあります。
ここではこの種の問題に関して寄せられた質問に竹村先生が答えています。

 

ここでようやくトレーニングコースが終わりました。
文法力を身につけるトレーニングを終えたら、次に進みます。

Ⅱ 実戦力 マスターコース

Part4:原理・原則は大事だが

丸暗記による杓子定規な単細胞思考では、今日のむずかしい受験英語に立ち向かうことはできません、
対策は柔軟な思考で多くの問題に実戦的に取り組むことしかありませんと竹村先生は言います。
それらの問題をいくつかここで取り上げています。

Part5:理屈ではない慣用・口語的表現

文法的法則からは説明がつきにくいという点では前章と似ていますが、現実によく使われており
実際の入試問題にもよく出るものがここでは取り上げられています。

Part6:こんな熟語・語法にも要注意

頻出度の高い熟語、文法的必然性からは考えにくい、
いわゆる語法に関する事項をここで取り上げています。

Part7:まず文の構造をつかめ

文の構造の把握に関する問題を取り上げています。

 

お疲れ様です。
やっと、マスターコースが終わりました。
文法力と実戦力を身につけたら、最後のコースに進みます。

Ⅲ 総合力 グレードアップコース

Part8:多くの受験生はここで混乱する

長文読解を取り上げています。
文法力、語彙力、構文力など英語の総合的な実力を問うには最適であり、
ここを乗り切れるかどうかが合否の分水嶺になるといっても過言ではありません。

Part9:実戦的読解力を身につけよ

ここでは実際に大学入試に出題されたものを中心に、やや程度の高い長文、構文の多い多角的分析を試します。

Part10:会話体・発音・その他の問題

最後に会話体に対する設問、発音問題等を取り上げています。
会話体は実用英語の重視という風潮が受験英語の領域にまで広がっており、
発音はいくつかの法則を理解することによって確実に得点できるためこれを怠ってはいけないと竹村先生は言います。

 

以上、軽くではありますが内容に関して見てきました。
なんとなく内容を理解できたのではないかと思います。

では、具体的にどんな問題が取り上げられているのか…
気になってきたのではないでしょうか?

20数年にわたって受験英語の第一線で活躍してきた竹村保昭先生が受験生たちのあらゆる質問に答えたこの1冊。
少しでも興味をもっていただけたのであれば、ぜひ手に取ってみていただきたいです。

次回の更新もお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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