主婦の友社 英単語が1週間で2倍覚えらえる本 小山稔著 昭和52年発行

いつも当ブログを閲覧いただいてありがとうございます。
今回も珍しい絶版参考書をご紹介させていただきます。

このポップな王様の絵が表紙の参考書 主婦の友社発行の
『英単語が1週間で2倍覚えられる本』
昭和52年に発行された絶版参考書になります。
こちらを編者されたのは開成高校の教論を務める小山稔先生になります。

開成高校といえば2020年の段階で39年連続で東大合格者数1位をとった名門中の名門になります。
全国偏差値ランキングは第2位。東京都の私立高校偏差値ランキングでは第1位と非常に学力が高い学校です。
また勉学だけでなく部活動も盛んになります。
自主性を大事にしている校風は、校長自ら生徒たちを”天邪鬼”だという生徒たちには合っていることでしょう。
そんな生徒たちに教鞭をとる小山先生が書いた書籍がこちらになります。

こちらの参考書では『ティーチング・マシン方式』という方法をとっています。
あまり聞きなれない言葉ですよね…
どういった勉強方法なのか少し調べてみました。

順序を追って問題を提示し、その問題を回答する過程で学習が行なわれるように工夫された教育機器。学習者が回答を書くとか、多肢選択肢の一つを選ぶとかいう積極的反応を行なうと、その回答の正否がただちに学習者にフィードバックされる。コンピュータを利用して、応答に応じて異なる問題が提示される複雑な構造のものもある。
学習の個別化を可能にすることから、ティーチング・マシンには、(1)情報提示、(2)反応喚起(問題を出し解答するよう指示する)、(3)フィードバック(答えの正誤を知らせたり、次にすべきことを指示したりする)、(4)学習進度の調整、などの機能がある。

問題を解くとすぐに答えが提示され、次々と問題をこなすことができます。
流れにのってしまえば飽きることがなく続けられるので、単語を覚えるのには最適な方法といえますね!
冒頭でも書籍の使い方が記されています。

この書籍に収録されている単語は2815語!
そしてそのすべてはa,the,of,cat,bookなどの初歩で覚える単語は含まれておらず、教科書に頻出し入試問題の中心となる重要な単語ばかりとのこと。

目次を見てみても、学年別でまとめられているようです。
これは受験生におすすめな参考書になりますね。
中身の方は前半に単語帳のようにまとめられた問題と、後半に辞書変わりにも使える単語集が掲載されています。
書籍のはしがきの中でも”これだけマスターすれば、まず万全といえるでしょう”と小山先生のお墨付きです。

今では暗記ノートを使用して単語を覚えていく方法が主流となりますが、
アメリカでも効果が実証されている方式を利用しての勉強も楽しいかもしれません♪

関連記事

  1. 青春出版社 試験にでる英熟語 増補改訂版 森一郎 1979

  2. 東京大学昭和八英会編 対訳現代英文選 1960 金星堂

  3. 代々木ライブラリー 富田のビジュアル英文読解 内容一致問題Ver.2 1998 富田一彦

  4. 論創社 スーパー英文読解法 上 表三郎

  5. 奇跡の英文法 暗記無用、ラクラク入試英語征服術 1976 長崎玄弥

  6. 三省堂 幾何のたびじ 1979 江藤邦彦・小沢健一・黒田俊郎

  7. 聖文新社 ケネスのわくわく英文速読教室 1984 ケネス・サガワ/ 古谷千里

  8. 論創社 スーパー英文読解演習2 1996 冨士哲也

  9. 代々木ライブラリー 小倉の入試英語オンパレード 1996 小倉弘

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サイト紹介

絶版参考書博物館

主に大学受験の参考書や問題集、教材で絶版となった書籍を紹介しています。王道からマニアックな参考書まで毎週、著者や内容、時代背景とともに紹介します。

カテゴリー

カレンダー

2021年10月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

月別アーカイブ

運営サイト紹介

PAGE TOP