本日は「旺文社 入試国語スーパーマニュアル 1991 高橋孝 堀木博禮」を紹介します。
「ラジオ講座」と併用することで実力UPと書かれている本書ですが、
旺文社が提供していた「大学受験ラジオ講座」と併用する必要があります。
通称「ラ講」は「大学受験教育の地域格差を放送を通じて解消していく」のを目標に1952年にスタートし、1999年まで約50年間も放送された長い歴史のある番組です。
ラ講は名だたる講師陣が参加しており、当ブログでも紹介させていただきましたが、
渡辺次男先生や・・・
土師政雄先生、秋山仁先生、佐藤忠志先生 等の名前も見受けられました。
現在では一人1台パソコンやスマホを持っているのが当たり前ですが、当時はインターネットの黎明期の時代でもあり一つの節目であったかもしれません。
前書き部分を見てみますと、各科目によって勉強法や活用方法が載っており、
普通に勉強した後にラジオを聴き、耳でも勉強するといった構成になっています。
参考書の中はというと「さあ──、用意はいいか。文章が正確に読めなくて、点を取ろうなんて、国語を甘く見るなよ!!まず一問め──」という喝を入れられます。
ラジオでもこの雰囲気だったのでしょうか。
「「ラ講」を聴いて先生になりました」という声や、昔を懐かしむ声がたくさん挙がっており、
ラジオという媒体を用いたことや、豪華な講師が出演していることなどを見ると
当時の時代背景がよく分かる1冊でした。
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