河合出版 理系数学の原点 vol.3 1998 諸橋実

今回紹介するのは理系数学の原点 vol.3になります。

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著者は諸橋実先生になります。

諸橋実先生は、山本矩一郎先生、土師政雄先生、田島稔先生らとともに代ゼミで活躍され、後に河合塾に移籍されました。

代々木ゼミ方式 山本矩一郎の幾何図解小事典 ’89 数学超特急

代ゼミ 基礎数Ⅰ・ⅡB 1982 春期 田島稔

Z会 高校数学分野別ℵ(アレフ)シリーズ ベクトル 1988 土師政雄

河合塾では単科講座「理系数学の原点」終了後にはじまった「moropapaの○○イマイチの人全員集合」シリーズを担当し、現在も現役でいらっしゃいます。

「moropapaの○○イマイチの人全員集合」は以下のシリーズがあります。

・ベクトルと空間座標

・数III微積分
・数列と級数
・複素数と複素数平面
・整数
・確率・統計

また、「イマイチの人全員集合! | 諸橋実 から 「 若者ヘのメッセージ 」」というブログもされています。

 


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そんな諸橋実先生が書かれた本書「理系数学の原点」では、「この公式がなぜ必要か、どのようにして成り立っているのかという本質の部分」に焦点をあてて執筆されています。

数学を解く上で公式というのは大変重要になってきます。

しかし「自分で証明を確認したことのない公式は使うな!!」と言われたら幾つの公式が使えるのでしょうか?10もないかもしれません。


数学の問題の一つに証明問題というのがあります。

数学が嫌いだという人はこれが嫌い・分からないというのが多いように感じます。

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この証明問題は問題文の中に答えが明記されています。

大雑把にいうとA=Bであることを証明しなさいといった感じです。

ですから答えはA=Bです。

しかし証明問題はそれではダメです。答えのところにA=Bと書いても点数は貰えません。

なぜA=Bとなるのか、その過程が重要だからです。またその過程に点数が付きます。

これが苦手という人は公式をパズルのように当てはめていき計算問題を解いている人か、以前にも少しありましたが解き方を暗記してしてしまっている人です。

後者の方は証明問題の解き方も暗記によってクリアしているのかもしれません。


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「本書ではこの公式がなぜ必要か、どのようにして成り立っているのかという本質の部分までを考えることによってその周辺までも見ましょう。すると視野が広がるのです」と書かれています。

ですから数学をより深く学びたい人にとっては素晴らしいものになると思います。

しかし、数学はパズルのようにささっと解きたいという人にとっては逆に難しくなりすぎる為合わないのかもしれません。

愉快な人/ピクトグラム/3D/イラストor謝る人/ピクトグラム/3D/イラスト

あなたはどちらになるのか数学に新しい楽しさを求め手に取ってみるのもいいかもしれません。

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