日本評論社 大学入試問題予想法 矢野健太郎著

今回紹介する本は、日本評論社の『大学入試問題予想法』です。

 

CIMG0461_R

 

なんとも興味を惹かれるタイトルとなっています。

 

書かれたのは以前にも「科学新興社 モノグラフ新書」で紹介したことのあります、数学者の矢野健太郎先生です。

科学新興社 モノグラフ新書1演習2次曲線’84 矢野健太郎

 

3091

 

詳しいことは前回の紹介を見ていただくとして、

東京工業大学の名誉教授で、『従三位勲二等瑞宝章』(じゅさんみくんにとうずいほうしょう)という勲章を授与されているというすごい方であります。

 

本の中身を見てみますと、

 

CIMG0463_R

 

見えにくいですが、『本書は大学入試問題予想法という全くもって、大胆不敵な表題となっている~』とあります。

タイトルを見てすぐにそう感じました(笑)

 

また『生徒諸君や予備校等の先生方の予想法は過去問の分析であったり~』とあり、よくあるヤマかけのようなものとも少し違うということです。

 

先生のおっしゃる予想法とは、、

大学の先生が高校の授業内容をよく知っているわけではないだろう。むしろ、普段教えている大学の数学の中から高校の数学として解ける問題を探して試験問題を作成するのではないか?

というのが先生の考え方です。

 

確かに一理あって、そのような出題の仕方をしている先生方もいらっしゃるとは思います。

しかし、大学の先生にも、いろいろな問題意識があり、そのような出題をされていることは予想できますが、先生方の経験等は多岐に渡り、それを前もって体験したり、予想したりというのもまた難しいのではないかとも思います。

 

そうなるとやはり基本を勉強して応用例を数多く経験していくことが一番オーソドックスな受験勉強ということになってくるのでしょうか?

IMGtheThinker

批判のようにもなってしまいましたが、この本自体はすごくわかりやすいないようになっています。

矢野先生は他にも数多くの本を出版されていますので、興味があれば一度手に取られてみてはいかがでしょうか。

 

関連記事

  1. 旺文社 堀木の読めてくる現代文1 基礎づくり10+1講 1992 堀木博禮

  2. 中澤のミッション大学英語攻略バイブル 新約篇 1993 中澤一

  3. 欧文社 昭和十五年度旺文社通信添削会員合格者一覧合格通知転載 1940

  4. 入試数学の原点 1995 小島敏久

  5. 美誠社 日本語から英語へ 高校生の演習英作文 高梨健吉

  6. 国語征服シリーズ 古文解釈のための文型の公式 聖文社 石井秀夫著 1981年

  7. 入試数学を3分で解く 坂本式 数学即解のテクニック(月刊医歯薬進学9月号別冊) 2006 坂本龍

  8. SEG出版 SEG数学シリーズ 複素数 1994 小島敏久

  9. 現代数学社 いかに崩すか 難関大学への数学(理系版) 中村英樹著 1999

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サイト紹介

絶版参考書博物館

主に大学受験の参考書や問題集、教材で絶版となった書籍を紹介しています。王道からマニアックな参考書まで毎週、著者や内容、時代背景とともに紹介します。

カテゴリー

カレンダー

2016年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031 

月別アーカイブ

運営サイト紹介

PAGE TOP