三省堂 幾何のたびじ 1979 江藤邦彦・小沢健一・黒田俊郎

本日紹介させて頂く貴著な書籍はこちらです。

本日ご紹介するのはこちら『幾何のたびじ 1979年 』です。

 

著者は、江藤邦彦・小沢健一・黒田俊郎です。

 

 

今回なぜこちらの参考書を取り上げたかというと、写真や絵も多く、また「幾何」ってなんて読むんだ?
「幾何」って何のことだ?と疑問に思う方もいると思い、手に取ってみました。

 

幾何・幾何学という言葉を調べてみると

幾何学を簡単に言うと「自然の力では絶対に作れない人工的なもの」のこと。

正三角形や円、球などはどんな自然な力を使っても作れませんよね?
人が計算、設計して作らないとこういう形は作ることができません。

幾何学の基本である三角形、四角形、円、球などが発展して、今日のビルなどの建造物が設計できるのです。

 

その他にも、幾何学模様とか幾何学的図形からできているもので定義は難しいとおもいますが、

身近な幾何学的なものといえば、例えば

・円
・正三角形
・正多角形
・三角錐
・四角錘
の他にも、
・相似、対称、双曲線、楕円などがあるようです。

 

 

こちらの本を読むにあたり、はじめにこのような事が書かれています。

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図形を研究する数学の分野を「幾何」といいます。
人類は、古くから図形に深い関心を持ち続けてきました。
時代に作られた時などには、さまざまな模様が刻まれています。

その後、年とともに幾何の内容は非常にゆたかなものになりました。
私達がこの本で紹介するのは、ごく一部です。

見知らぬ土地を歩いて思わぬできごとにでくわしたり、自然の美しさに
ハッと胸をときめかせたり、あるいはその土地のめずらしい名物にしたつづみをうったり、
旅路は私たちにいろいろな楽しさを与えてくれます。

ところで、こうした旅情を味わいながらあたりの風景を見渡してみると、意外なところに「幾何」がひそんでいることがわかります。

この本では、数学の舞台を太陽のふりそそぐ戸外に求めました。
皆さんの大好きな旅の中に幾何学の素材を求めてみたのです。
教室で学ぶ幾何学とはずいぶんちがった印象で幾何学を学べることと思います。

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中身を見てみると、イラストを交えながら解法が数パターン書かれています。

それに本書では、イラストが多く載っているのも数学が苦手な人にとっては入りやすいつくりとなっています。

また私たちの生活の中にある幾何的なものを、例にしながら解説してあるので、
本の中でも、相似、双曲線、楕円、円など幾何学図形が登場します。

 

 

また幾何だけでなくシリーズで微分や統計、確率などもありますので興味を持たれた方は是非ご覧になってみて下さい。

一度ついてしまった数学に対する苦手意識を払拭するのは大変だと思いますが、本書を入門編としみてはいかがでしょうか。

数学が苦手な方だけでなく、数学が苦手なお子さんや生徒さんの教え方に困っている方にもおすすめの一冊となっています。

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