本日ご紹介するのは、駿台予備学校や代々木ゼミナールで長年古文講師を務めていた「石井秀夫」先生著の参考書
『古文解釈のための文型の公式』です。
まずは恒例の有名講師の案内からしていきますね。
石井秀夫講師
山岸徳平先生、能勢朝次先生、佐伯梅友先生、恒内松三先生、後に『古文研究法』(洛陽社)で有名になる小西甚一先生(当時助手)に師事していた。
東京学芸大学付属高等学校に、新制高校としての創立より7約三十年勤務をし、かつ駿台予備学校や代々木ゼミナールにそれぞれ20年以上勤務。
予備校講師としてのキャリアは30年を超えている。
その後「インターネット予備校ぱすた」で大人のための教養講座「古典の泉」を担当。
長年講師を務めた後も、さらに教養講座をしているパワフルな先生です。
雑誌『文法』の懸賞論文に「接続助詞『ば』の一用法」で当選したことがあるそうですよ。
授業は師独特の語呂合わせが面白く、雑談が多く、単語の奥深い意味などを教えてくれるそうで、人気の先生です。
(参考:お茶のみwikiより)
聖文社は大学入試の過去問受験書を中心に高校生向けの学習参考書や専門書を発行しており、
全国大学数学入試問題詳解シリーズや創業50年を記念して発行された数学入試問題50年シリーズなど、独自の参考書を数多く発行していました。
現在では廃業となっていますが、「全国大学数学入試問題詳解シリーズ」の他に「数学解法研究シリーズ」や「新英文読解法」など数々の有名参考書を出版しています。
以前にも聖文社の参考書をご紹介していますので、こちらも是非読んでみてください。
今回ご紹介している書籍は国語征服シリーズというシリーズ参考書となり、
「古文読解のための文章吟味の公式」「関連語でまとめた古文単語500」を出版しています。
その中の「古文解釈のための文型の公式」は国語征服シリーズのナンバーⅠとなります。
古文は日本語なのによく分からない…難しい…苦手だ…という意見が結構ありますよね。
そんな古文ができるようになるには、” 単語と文法を理解すること ” が重要なんだそうです。
この文型の公式に記載されている端書にも、下記のように記されています。
古文の読解力はどうしたら身につくのかと悩んでいる諸君が非常に多いのではないだろうか。
それに対する筆者の答えは簡単である。それは、次の三つを重んじよということである。
⑴古文によく出てくる単語百五、特に基本となる意味を用例と結びつけてしっかり理解すること
⑵文法は、古文解釈と結びつくような形で、文型・構文として二〇〇例を十分に把握すること
⑶文章としての古文という点を軽視せず、文章内容の吟味の方法や法則的なものを会得すること
そのため、国語征服シリーズは単語と読解を主とした3冊構成になっています。
目次を見てもわかる通り、この書籍では助詞や動詞を主に解説されています。
●公式●としてメインの解法を記載し、上段に例文、下段に解説と練習問題が記載されています。
この記載方法はどこかコーネル式と似ていてとても見やすく、
またページを跨ぐことがない1公式につき1ページ内完結しているのも見やすいポイントです。
解説では類似文型・紛らわしい語句・関連語句などの解説もされており、
細やかに分かりやすく説明がされています。
この一冊だけでも古文知識が大きく深まることでしょう。
丁寧な解説や考えられた練習問題は、今古文の勉強に苦しんでいる方には必見です!
今回名前だけご紹介した同シリーズも読めば古文マスターになれること間違いなしですね!
なかなか巡り合えることのない書籍になりますが、もしどこかで巡り合った時には是非手に取ってみてください。
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