新数学コメンタール 駿台受験叢書 中田・岸根・野澤・山本 1984年

本日ご紹介するのは、駿台数学科のレジェンド3N+Yが共同執筆した唯一の書籍。

中田義元講師・根岸世雄講師・野澤悍講師・山本茂年講師の共編

『大学入試 新数学コメンタール』です。

 

まずは有名講師のご案内からいってみましょう。

中田義元講師
授業はエネルギーに溢れており、毎回授業を時間ぴったりに終わらせる(簡単な問題はわざと間違えて時間調整するという荒技を持っていた)
現在の数学科テキスト&授業の仕組み(全国統一テキストや講師用の教授資料(マニュアル)など)を構築した。

中田先生は毒舌なことでも知られていたようですね。

根岸世雄講師
一つの問題に対し様々な別解を示し理路整然と全く疑問点を残さない授業を展開し、
板書は芸術品と周りから評価されるほどの綺麗さであった。
正確な円や楕円をフリーハンドで一瞬で描く。山本義隆師曰く、「コンパスよりも正確な円を描く」と言われていたそうだ。

生徒や講師陣からも人気があり、温厚な人柄だったようです。

野澤悍講師
文系にも理系にもわかりやすい授業。
中田義元師、津野田修吉師、根岸世雄師とともに今の駿台数学科を確立した。
また、関西駿台数学科を確立した元関西数学科主任の上田惇巳師とも親交が深かった。

著書も多く、良書が多かったようです。

山本茂年
大胆で巧妙な解法で問題を解いていた。
板書の美しさ、図の正確さは根岸師と双璧であり、見やすいという点では根岸世雄師を上回っていた。
その風貌から「バカボンのパパ」と呼ばれた。

YouTube上に当時の東大の解説授業がアップされているのでそこで授業の雰囲気を垣間見ることが出来るそうですよ。

(参考:お茶のみwikiより)

 

 

かいつまんで紹介をしましたが、それでも個性的な先生方だというのがわかります。
そんな有名講師4名が共編した当参考書について、それではいよいよ中身の方も覗いていきましょう!

 

駿台文庫は大学受験予備校の駿台予備学校が直轄する出版社で、
主に予備学校で使用するテキスト・テスト問題を編集する「教材編集課」、駿台模試を編集する「模試編集課」、主に高等学校や書店で販売している学習参考書および問題集を編集する「編集課」があります。
最近では青本などをよく見かけますね。


以前にも駿台文庫の参考書をご紹介していますので、一度ご覧になってみてください。

今回ご紹介している書籍は大学受験に必要な数学の定理・公式をまとめたハンドブックとなり、中級〜上級レベルになります。
過去駿台予備学校指定副教材にもなっていました。

本書まえがきにもありますが、
『高校で学ぶ数学の範囲は、形式的には ” 教科書に書かれている範囲 ” ということになっていますが、
教科書にある定理・法則はおろか、本文まですべて暗記しても、大学入試程度の問題を解くには、直接にはほとんど役立たない』
ということを大学受験を経験した方は実感してきているかと思います。

こちらの参考書は大学受験のためにこれだけは知っておくべきだ、これだけ知っていればよいと思われる事項を
問題刑法のためにどう活用すべきかを示してくれます。

タイトルの【コメンタール】は
Kommentar [独] , Commentary [英]
を使用し、用法に重点をおいて公式・定理・法則の解説をしたいわば
” 公式・定理の活用辞典 ”
という意味でつけたそうです。

実際に目次を見てみると、数Ⅰ~数Ⅲの内容が記載されています。(なんと目次だけでも6ページ!)
定理や公式の説明は簡潔にし、例を多くして応用の実際を示してあります。

著者の書籍の活用すゝめとしては、
・まずはざっと通読してみること
・個々の問題を解くにあたって、関連する項目について辞書のように利用する
・弱点があると感じる項目には、重点的に拾い読みをして弱点克服をはかる
ことが良いと説明されています。

1つのセクションだけでも、細かく丁寧に説明がされていますよ。

4人の有名講師の知識が詰まった参考書
40年近く経った今でも有用活用できること間違いなしです。
数学に苦手意識がある方やこれから大学受験を迎える方は、もしこの参考書と出会えたら一度手に取ってみてほしいです。

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