旺文社 共通一次シリーズ⑧ 傾向と対策 共通一次 日本史 57年版
都立西高教諭 毛利和夫著
今回紹介させていただくのは「共通一次シリーズ⑧ 傾向と対策 共通一次 日本史 57年版 」です。
著者は元東京都立西高校教諭の毛利和夫先生です。
この本以外にも、日本史関連の書籍を多数執筆されています。
中にはこんな本も↓
歴史の教科書で定評のある山川出版社の本もあります。
今回の本の内容は57年度版共通一次シリーズの傾向と対策の日本史となり,発行は1981年6月10日で、こちらは初版となります。
まず「共通一次」について、説明させていただきます。
「共通一次」とは、大学入試センターが行う1979年から1989年までの間に行われた日本の大学の共通入学試験であり、共通一次試験」や「共通一次」とも呼ばれておりました。
その後、1990年~2020年までの間は「大学入試センター試験」と名称を変えて行われていました。
こちらの方がまだ馴染み深い方が多いかもしれません。
そして、2021年からはさらに名称を変えて「大学入学共通テスト」となりました。
こちらの「大学入学共通テスト」については、記述式になるかどうかなど、予備校関係者などをモヤモヤさせました。
我が家の息子もそろそろ大学受験を意識する年齢になりましたので、とりあえずは記述式はなくなり少しほっとしております。
採点をどうするのかなど、色々議論すべき点は多いようですね。
さて、「旺文社 共通一次シリーズ⑧ 傾向と対策 共通一次 日本史 57年版」ですが、著者のはしがきに
「教科書の本文を中心に基本的事項に基づいて出題されている、しかしだからといって極めて優しいというわけではない」と記されています。
かなりクセ球や変化球も混ざっており、歴史を広い視野でとらえ歴史の事実を前後の動きの中に位置づけて、内容的に理解することが大切とも書かれています。
日本史は他の社会科の教科に比べて教科書が厚くて覚える事項も多く学習的困難な点があり、平均的も低かったようです。
私自身は日本史が好きだったのでどちらかというと今回のブログを書くにあたって日本史と決めていたのですが、確かに日本史も世界史も石器を使用する時代から近代までとかなり幅が広く、勉強するにはスタートの段階から躓きそうなイメージはありますね。
目次には原始~近代までの特に重要な事項が載っています。
その中の一つとして「律令国家の成立と展開」にはまだ奈良が都だった時の問題が多数ありました。
身近な場所だけに改めて見ると歴史的な役割が大きいと思いました。
こちらの本はタイトルどおり、幅広い範囲を傾向編と対策編として出題を絞り問題を掲載しています。
中に目を通してみてまさに試験前に勉強するにはぴったりな本です。
今まさに受験生の方以外にも、日本史が好きな方も解いてみるのもいいかもしれません。
ご覧いただきありがとうございました。
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