本日は「中経出版 佐々木隆宏の数学の論証力・答案作成力が面白いほど身につく本 (数学が面白いほどわかるシリーズ) 2007 佐々木隆宏」を紹介させていただきます。
数学で必要な力は「計算力」「論証力」「発想力」と言われており、本章はその中の「論証力」に加えて「答案作成力」に焦点を当てた1冊です。
- 単行本: 277ページ
- 出版社: 中経出版 (2007/09)
- ISBN-13: 978-4806128236
- 発売日: 2007/09
数学の教科書には、「論証」とはわざわざ扱われていません。しかし受験数学では、受験生の論証力を問う問題が多数出題されています。
本書は、論証問題が頻出する難関大の問題を解くときに必須となる、「論証」問題に強くなる最強プログラム!が掲載されていています。
「数学が面白いほどわかる本」シリーズ の使い方として、苦手な単元の問題を解くこと(ポイントの学習)が案内されていますが、「論理」や「必要・十分」について、自信を付けていくには、良い本になっていると思います。
イヤな集合と論理や論証問題をイヤイヤ練習するのは苦痛ですよね。
だから、本書ではイメージから入って、読者の皆さんの「論理は難しい」
という固定観念をぶち壊します。それで、その後に
「集合と論理」(数学A+数学Bの一部)を教科書レベルから入試レベルに至るまで、詳しく、わかりやすく解説されています。
答案の作り方には、書くべきポイントがあり、しかも論理的に説明する必要がある!(それをわからせてくれる本になっています)
本書を学習することで「いままでモヤモヤしていた部分がクリアになり」、「議論の展開を筋道立ててすすめられるようになってきた」という実感をもつことができるように読み勧めていただきたい一冊です。
その実感こそが論証力の向上であり、最終的には数学の底力となると思います。
最後に著者 佐々木隆宏 先生を紹介させていただきます。
東京理科大学大学院数学専攻修了。本書を出稿された当時は代々木ゼミナールで数学科講師でした。
現在は、駿台予備学校の数学科で講師をされており、昭和女子大学現代教育研究所研究員、昭和女子大学 非常勤講師、東京福祉大学専任講師でもあります。2017年度より、「大沢隆」という別名義で出講されています。
駿台予備学校の授業では、はじめに「さぁ、やりましょう」と言って笑顔で教室に入ってくるそうで、1コマに2題、多いときは3題を解説されています。
解法が丁寧で簡潔
雑談をたまに挟むが、大体は数学に関する雑談であり、自身の過去、受験勉強の進め方なども話されるそう。
著作は、中継出版から毎年のように出ています。
- 『大学入試合格力を鍛える数学勉強法』(中経出版)(2008)
- 『一冊でわかる 理系なら知っておきたい 数学の基本ノート[微分積分編]』(中経出版)(2010)
- 『一冊でわかる 理系なら知っておきたい 数学の基本ノート[線形代数編]』(中経出版)(2010)
- 『最新版 佐々木隆弘の数学の発想力が面白いほど身につく本』(中経出版)(2011)
- 『改訂版 佐々木隆弘の整数問題が面白いほどとける本』(中経出版)(2012)
- 『高校で習った微分積分の本当の使い道』(宝島社)(2013)
- 『佐々木隆弘の数学I「データの分析」が面白いほどわかる本』(中経出版)(2013)
- 『インド式 超速★計算術』(中経出版)(2014)
- 『小・中学校9年間の 算数・数学を10時間で復習する本』 (中経出版)(2015)
気になる1冊、ございましたでしょうか?
次の更新もお楽しみに。
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