聖文新社 ケネスのわくわく英文速読教室 1984 ケネス・サガワ/ 古谷千里

本日は「聖文新社」から出版されている「ケネスのわくわく英文速読教室」を紹介させていただきます。

著者はケネス・サガワ/古谷千里さんです。

こちらは以前に紹介させていただきました「ケネスのうきうき英文速読教室」と同シリーズのものになります。

↓「ケネスのうきうき英文速読教室」の記事はこちらからどうぞ!↓


著者の古谷千里さんは1985年にコンピュータネットワーク利用のCALL systemを大学キャンパスに構築して以来、IT利用の英語教育を長年推進しています。

現在は以前の記事でも少し紹介させていただきましたが、ちさとの英語メール教室を運営しており、Write4u Teamという国際経験豊かで、さまざまな分野のプロが集まったチームです。

依頼者の思いや考えを英語にするお手伝いをして、伝えたい意図どおり英語で表現出来るように応援する活動をされています。

活動を通して、日本の英語教育を「学習者志向の教育に変換する」ことに取り組まれています。

このことから今回紹介する「ケネスのわくわく英文速読教室」や以前紹介した「ケネスのうきうき英文速読教室」のようにうきうき、わくわくという気持ちで自分から楽しんで勉強してほしいという想いが伝わってきますね。


それでは「ケネスのわくわく英文速読教室」について紹介していきたいと思います。

こちらは前書き部分です。

ポイントを押さえてさえいれば、細部にこだわらず大雑把なイメージでいいので「わくわく」という気持ちに任せて、先へ先へと読み進めて速読を上達させてほしいということが綴られています。

内容としては、このように誰もが興味関心を持てそうな身近な話題を英検準2級クラスの語彙で語ってくれます。挿絵もゆるい感じで個人的にとても好きです。

 

読み終えた後はちゃんとポイントを理解しているかのテストを行うという流れになります。


当時はケネスの英文速読教室シリーズは中々人気があったそうです。

なぜ人気だったかというと、入試とは関係なさそうな日常の話題をトピックにしているので、そこが「勉強」を忘れさせてくれて自然に学べて良かったという感想が多数見受けられました。

薄い本なので1冊あたりのボリュームとしては少ないので、ケネスの英文速読教室シリーズ6冊を揃えて読めるのが理想的です。ですが、全て絶版になっており揃えようとすると中々のお値段になってしまいます。

河合塾 やっておきたい英語長文300

代わりといっては何ですが、やっておきたい英語長文シリーズは内容が近いとのことです。こちらはお安く購入できるので興味がある方はいかがでしょうか?


最後になりますが、ただ勉強するのではなく、「わくわく」や「うきうき」といった気分を大事にし、楽しんで勉強するという考え方はとてもいいことだと思います。

このような気持ちで勉強に向き合えば、古谷千里さんが言っているように日本の英語教育を「学習者志向の教育に変換する」という方向へ向かっていくのではないでしょうか。

関連記事

  1. 旺文社 よくわかる日本史 上横手雅敬著書 1974年発行

  2. 大学入試数学問題集 10日間の場合の数・確率

  3. 文英堂 苦手だけど受験に人のためのベクトル数学B 下村哲 2000年発行

  4. 洛陽社 くわしい日本史の新研究 1989 安田元久

  5. 大学への数学 昭和63年9月臨時増刊号 理系・新作問題演習(第32巻第12号) 東京書籍発行

  6. 三省堂 現代英文解釈法 改訂版 荒牧鉄雄著 1962発行

  7. 国語征服シリーズ 古文解釈のための文型の公式 聖文社 石井秀夫著 1981年

  8. 教育社 目が覚める解き方 実践英文解釈 飯塚佐一著 1992年発行

  9. “これでわかる”宮尾の英語 長文読解入門ゼミ 宮尾瑛祥

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サイト紹介

絶版参考書博物館

主に大学受験の参考書や問題集、教材で絶版となった書籍を紹介しています。王道からマニアックな参考書まで毎週、著者や内容、時代背景とともに紹介します。

カテゴリー

カレンダー

2017年7月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31 

月別アーカイブ

運営サイト紹介

PAGE TOP